WASARAについて

原料と製造技術

原料について

世界的に利用エネルギーの見直しが図られるなか、WASARAは、非木材である竹とバガス(さとうきびの搾りかす)を原料とすることにこだわりました。竹は非常に成長が早く、枯渇する心配のない生命力の強い植物です。バガスはさとうきびから砂糖の原液を搾ったあとの搾りかすで、年間排出量は世界中で約1億トンにも上ると言われています。燃料としても活用されていますが、未利用のまま廃棄物として処分される余剰バガスもあります*。バガスの繊維は広葉樹の繊維に近いことから、紙の原料としても優れた性質を備えています。また、木材に比べてやわらかいため、製紙の過程で必要とされるエネルギーが通常の木材パルプよりも少ないというメリットもあります。
枯渇が危惧される木材の代わりに竹やバガスを原料としたWASARAは、自然環境への負荷を減らした、環境に優しい商品です。

*特定非営利活動法人 地球と未来の環境基金ホームページを参考に記載

パルプモールド

WASARAは、一般に包装緩衝材製造などに用いるパルプモールドという製法でつくられています。竹とバガスのパルプを漉き上げ、プレス機で熱と圧力によって水分を取り除き、糊や接着剤を使わずに成形します。パルプモールドという、工業製品製造の技術を使って、試行錯誤を繰り返しながら、温かみのある美しい形のWASARAを生み出したことは、産業全体の意識や常識をも変えていくものになったはずです。

トリミングと金型製造技術

触感を大切にしたWASARAには、これまでの紙コップのような丸められたフチがなく、さらにその断面はゆるやかに波打っています。これは、WASARAの大きな特徴の一つです。このようにフチを裁断することは、技術的にとても難しいものでした。WASARAには、そのカーブに添った刃が必要とされ、方向を揃えたうえで裁断するために手間がかかります。さらに、手漉きの和紙のような手触りや、手びねりやろくろでつくられた陶器のようにとても繊細な凹凸のあるテクスチャは、日本の優れた技術を集結して緻密につくられた「金型」によって生み出されています。WASARAの美しさは日本が誇る世界最高峰の金型製造技術があってこそ再現できたのです。